平仮名の書字練習のコツ

発達障害、グレーのお子さんの中で、平仮名の書字が苦手なお子さんもいらっしゃいます。書字がなかなか上手くいかないお子さんへの指導のコツを2つお伝えします!

今回のコツはテキストなどにはのっているのを見たことがないので、多分、私のオリジナルです。書字の苦手なお子さんで、どんな指導をしても効果のなかった場合に使うと効果的であった方法です。


1.カクカク指導

平仮名の書字の難しさの1つは曲線を模倣することです。自閉症のお子さんなどは特になめらかな曲線部分を書くことや、交差する箇所を書くことが苦手な場合があります。

指導のコツはカクカクした文字に書き替えて、直線で構成されたような平仮名にすると書字しやすくなることがあります。

写真にあるようなカクカク具合でもいいですし、もっとカクカクした方が書きやすいお子さんもいます。そこは状況をみてカクカク度合いを試してみましょう。

カクカクで練習しておいて、ずっとカクカクしたままになるのでは?と疑問を持たれる方もいます。でも、個人的な経験から、大抵、徐々になめらかな平仮名になっていきます。



2.大げさに強調指導

書字の苦手なお子さんの場合、写真(左上「ま」、右上「ほ」、左下「や」)にあるように「ま」「ほ」で丸くかくところが大きくなりすぎてしまうこと、「や」などの文字で縦の直線が同じ長さになってしまうことがありませんか。つまり、線の長さのバランスが悪くなってしまい、正確に書けないということです。

そのような時、特定の部分をすごーく長く書いたり、短い方の直線はすごーく短くするなどして、大げさにすると正確に模倣しやすくなることがあります。そうすることで、「ここは長いんだ」「ここは短いんだ」と理解できて、書きやすくなります。



書字練習について

平仮名は結構、子どもにとって大人が思うよりも、見本をみて書き写すことが難しい文字のように感じます。数字やカタカナ、時には漢字の方が書きやすいかもしれません。

見本をみて書き写すことは就学前の子どもの自信にもつながるはずです。無理なく楽しく、そして自主的に取り組める環境が一番ですね。

学習支援や相談も受け付けています。もし、お子さまへのかかわり、学習面での相談は気楽にご連絡ください。


なるさ 療育学習室

子育て相談、療育に関する相談室です。応用行動分析(ABA)という科学的視点から臨床心理士がお子さんの学習と成長を促します。

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