支援者にありがちな自己満足「できた感療育」

お子さんとかかわっていると、療育の場ではできる、家庭では言うことを聞いてくれない、ということはよくあります。療育の場だけでなく、家庭や他の場所でも、できるようになることが子どもの実質的な成長です。


よく「療育では落ち着いて過ごせました」など「~できました」ということは、「できた感療育」とここでは言うことにします。


子供の周囲で一番、困っている、心配しているのは親。


「これできます」「ここでは指示をきけます」「素直です」などと言われても、家では指示が通りにくい、騒ぐ、かんしゃくがひどいということはしょっちゅうあります。


「できた感療育」でセラピーを終えることは、可能な限りさけたいです。そのため、毎回、可能な限り、保護者の方と話し合うことが一番だと感じます。


自分自身も、療育で子どもができると、自尊心が上がり嬉しいですが、単なる自己満足なのだと、度々反省します。どのように家庭で子どもができるようにするか、子どもが家庭で成長できるかを考え、保護者さんと十分に話し合うことが必要なはずです。

なるさ 療育学習室

子育て相談、療育に関する相談室です。応用行動分析(ABA)という科学的視点から臨床心理士がお子さんの学習と成長を促します。

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