劣後順位で考える子育て

劣後順位とは優先順位の逆のことです。つまり、やらないことを決めることです。この言葉はビジネスでよく使用されます。できるだけ無駄な作業をしないことで、無駄な努力を避けて生産性を上げることにつながります。

子育てがビジネスで言う生産性である量と同じとはいいません。ただ「子こどもにさせないこと」「子どもに教えないこと」を決めておくことは大切です。子どもの成長の観点から考えることが重要です。


例にとると、スマホの操作です。スマホは幼児期や小学生にとっては大抵の場合、ゲーム、動画視聴が中心になります。スマホを与えるとゲーム、動画ばかりになるはずです。そうなると、他に学ぶべきスキルを学べる時間が減ります。また、ゲーム動画にはまりすぎて、依存になることもあります。幼児期や小学生でスマホはまだ早いはずです。しかし、中学生や高校生になり、そして欲求をコントロールできる子どもであると、連絡手段で使用したり、調べ物でも使用できるようになり、正解は広がります。ゲームや動画はしていても、その子どもにとってはメリットも大きいはずです。こどのように考えると成長の観点と兼ね合いをつけて、教えたいことを劣後順位すべきです。


スマホの他にパソコン、テレビのリモコン操作、お小遣い、冷蔵庫の使用などがあります。家庭によっては他にもあると思います。何を教えるべきか、何を教えないべきかを立ち止まって考えることは子育てで重要になります。


今の世の中は子どもに与えることを大切にしています。与えないことのメリットもあります。それを考えることも子どもにとっては成長となります。

なるさ 療育学習室

子育て相談、療育に関する相談室です。応用行動分析(ABA)という科学的視点から臨床心理士がお子さんの学習と成長を促します。

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