言葉の発達の促し方について相談を受けています。子どもは成長とともに、言葉で世界を理解して、言葉で自分をコントロールするともいわれます。もちろん発語のない場合はサイン言語などを用います。なるさで使用する言葉のプログラムは、表にあるような言葉の発達をもとに作成しました。言葉の発達の表も個人的に作成したものです。参考文献は以下です。
ベースの「もも組、りす組、らいおん組」の指標は奥田先生の著書の「子育てプリンシプル」です。
その他の参考文献
・秦野悦子「ことばの発達入門」
・田中昌人「ことばの発達入門」
・丸山美和子「幼児期から学童期へ」
言葉の療育の概要
第一~第三段階へ分けました。幼児期に指導すべきことを意識して作成しました。ことばで表現すること、ことばを理解することは、自分をコントロールするうえでとても大切になります。ここでいう「ことば」とは、話すだけではなく、目で見ての理解や言われたことを理解することも含みます。プログラムでは段階別に記載しています。言葉のでない時期から、少し長い文(2~3語文)が話せるくらいまでの時期のことばの練習方法です。もちろん、発達障害や知的障害の有無にかかわらず、どのようなお子さんのかかわりにも有効です。以下に各段階の概要を説明しています。
第一段階:言葉の学習の土台作り
第一段階は興味関心を広げるとともに、学ぶ姿勢を身につける段階です。興味関心を広げるポイントは様々な刺激を与えながら、声かけをしていくことです。興味関心が広がると、様々な知識を獲得する意欲もでてきます。
第二段階:語彙を増やす段階
第二段階は発声や言葉の理解を少しずつ育む段階です。発声から言葉のまねっこ、そして物の名前の理解や物の名前を言うことができることを育んでいきましょう。多くの物や場所、人の名前を覚えることが目的です。語彙を増やすとコミュニケーションも増加していきます。
第三段階:語彙を使用する段階
第二段階で単語を言葉にできたり、要求できるようになると、次は少し長い文章を話すことを目標にします。質問に答える練習をしたり、自分で説明する練習なども行います。また、同時にもっとたくさんの物の名前を覚えることも練習していく段階です。
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