マインドフルネスにスタンドFMでお話ししました。マインドフルネスというのは心理学の中では心理療法として位置づけされています。一般的には瞑想などともいわれています。
もともと、仏教からうまれたもので、ブッダが苦悩からぬけでるために提唱した方法です。
マインドフルネスとは何かというと「今、ここでおきていることに注意を向け、さらにそれに対して評価せず、受け入れている状態」ということです。
しかし「今、ここで」になかなか注目できないのが人間です。理由は人間は「今ここで」のリアルな世界とバーチャルな世界に生きているからです。
頭の中のバーチャルな世界
今ここの世界
このふたつの世界とはどのようなものでしょうか?
頭の中のバーチャルな世界
我々は常に何かを考えている生き物です。将来のこと、過去のこと、起こってもいないことなどを考え、不安に思ったり、イライラしたり、嫌われているんじゃないかとおもったり色んなことを考えます。その世界をあたかも本当のように感じてしまうこともあります。実査に起こっていないことを想像して不安になることもありあmす。このように頭の中での考えや感情が頭の中の世界です。
これは他のことばで言い換えると「こころここにあらず」という状態です。
子どもをあやしているとき、「あー早く寝てくれないとテレビみれないのよね」と考えること
子どもが牛乳をこぼしたとき「もーいつもだらしがない、拭くのも大変なのに、服も用意しないといけないし」というように考えたりイライラすること
仕事中、パソコン入力中に「資料遅れたら上司になんていおう、不安だ、心配だ」などと考えること
こういうことってよくありそうですね。これが心ここにあらずの状態です。すべきことに集中できず、他のことを考えてしまい、感情が暴走しているともいえます。
今、ここの世界
「今ここの世界」とは、今、起こってることに人が注意を向けて集中している状態です。それはどんなことかというと、我々が感じていることを把握しているということです。今、していること、起こっていることに没頭している状態です。別の言い方で言うと、頭の世界に振りまわされず、没頭しているということです。
子どもが積木とかの興味あることに没頭しているとき
パソコン入力に集中しているとき
計算問題をひたすら解いているとき子どもと夢中になって子どものように遊ぶとき
このように思考や感情に振り回されず、そのときのことに没頭していることです。
このような状態を「マインドフルネス」といいます。この状態をつくるトレーニングをすることで感情コントロールも上手になります。
マインドフルネスの状態の練習をすると、不安だと感じてもそれを客観的にキャッチして、解決を考えて行動できるようになります。
ではどうすればそのようになれるかという簡単な練習を説明します。
マインドフルネス練習方法
マインドフルネスの練習には瞑想や呼吸法などがあります。1日30分しましょうなどという本なともあります。時間もかかるし忍耐も必要なイメージです。
ただもう少し手軽にできる方法もあります。
その方法を簡単にお伝えします。
これは日常で可能な時間に自分の思考をキャッチして、現実にもどる練習です。以下に例をあげています。
例えば子供が牛乳をこぼしたとき、「もーふくの大変、いつもなんでこの子こんなに手がかかるの」と考えるかもしれません。そのとき、「"もーふくの大変”と考えた」「私は"イライラ”を感じた」と心のなかでつぶやくことです。そうして、いますべきことにもどります。もどるときは頭のなかで「ふくことにもどります」とつぶやきます。
まずちょっとストレスフルな状況の時、自分の考えや感情にラベルをはることをします。その際「~と考えた」「~と感じた」という言葉を最後につけます。そうすることで客観的になり、その考えや感情にラベルをつけたことになります。思考や感情を遠くからみれるようになります。考えや感情にラベルを張らずにおくと、イライラは続いてしまい思考に巻き込まれてしまいます。これは竜巻の中にいるようなものです。竜巻の中にいる対応できないですよね。竜巻を遠くからみている状態だと、どのように対処しようか考えて逃げたり、対策を練ることができます。その感情や思考を客観的にみることで冷静に対処できるようになります。
日常でこのようなことを頭で考えて練習していくと、客観的に自分の思考をキャッチできるようになり、今の出来事に集中できるようになります。
マインドフルネスは日々の実践でみにつきます。これは子どもの問題行動の対応が目的ではなく、親としてどのようなことに価値をおくかを考え、より充実した人生につなげるものでもあります。
是非、ちょっと実践してみてください。
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