書字が苦手な子どもの要因


上手にお話が出来て、平仮名も読めるけど、文字を書くことが苦手である子もいます。

平仮名の書きに誤りのある背景には主に3つが考えられます。


①形の認識

形の認識では細部を間違えたりする場合、似た文字を混合したり、斜め線や曲線を上手に模倣できないことがよくみられます。鏡文字になる、ある文字の横線がい一本多いなどということもあります。


②形の記憶

視覚的記憶の情報保持時間はとても短いです。聴覚の記憶の方が保持時間は長いと言われます。形の記憶が苦手なお子さんの場合、じっくりと形を見れない(不注意)ことも関係してきます。


③手先の運動

手先が不器用で上手く書けないというお子さんもいます。目と手の協調運動ともいい、目と手をバランスよく動かすことが苦手なお子さんです。文字を書くことは、目で観察して、細部まで正確に描くこと、力の入れ加減、特定の大きさで書くなど、いくつかのポイントに配慮する必要があります。


書きは努力と根性だけでは上手くいきません。子どもの能力に合わせること、書くことを好きにさせる対応が必要です。

次回、書字の苦手なお子さんの支援方法をまとめてアップします。

なるさ 療育学習室

子育て相談、療育に関する相談室です。応用行動分析(ABA)という科学的視点から臨床心理士がお子さんの学習と成長を促します。

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