書字の苦手な子どもへの支援

書字の苦手なお子さんへの練習方法を記載しました。

書字することが苦手なお子さんにとって、書字はとても苦痛なものです。

練習は楽しく、ほめまくって行うことをおすすめします。


以下のことができることが前提です。

・鉛筆を持つこと
・一定の時間着席できること(特定の文字、単語を書く間の数十秒~数分)


おすすめ練習方法

1.簡単な線の模倣を練習

丸、四角、三角、バツ、ひし形、簡単な曲線を模倣させて練習します。形を正確にとらえられない場合、単純な形の模倣から練習しましょう。


2.見本は横ではなく上に提示

見本を横におくと、鏡文字になる可能性は高くなります。なぜなら、鏡文字はたいてい左右逆転が多く、上下逆転はほとんどありません。上に見本を提示することは子どもにとって、形を認識しやくすくなります。


3.一画ずつ見本を示して模倣させる

どこから書いていいかわからず、混乱する子どももいます。そして形を正確にとらえて書けない場合もあります。一画ずつ見本を示して、模倣させて練習します。そうすることで、形がとらえやすくなります。


4.音声で書き順指示

目で見てわかるより、聞いてわかる子もいます。その際、書き順を伝えると書字しやすくなります。平仮名の「き」であると「よこよこ、たて、よこ」というようにです。漢字も同様です。他にも漢字などは次のように音声にできます。「古」だと「十かいて、口(くち)」というにです。苦手な文字などはお子さんと考えて言葉にすることをおすすめします。


5.文章の書き写しは定規を使用

教科書を書き写すことが苦手なお子さんは、定規を教科書の書き写している行の隣において、書いている個所を明確に示しましょう。そうすることで、どこを書き写しているか明確になり、目でみてどこを書き写すかすぐにわかります。


今回、あげた練習方法はほんの一部です。しかし、個人的に有効だと思うものをあげました。他にも書字の苦手なお子さんへの練習方法はあります。参考にしていただき、試行錯誤しながら取り組んでいただけたらと思います。


なるさ 療育学習室

子育て相談、療育に関する相談室です。応用行動分析(ABA)という科学的視点から臨床心理士がお子さんの学習と成長を促します。

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