コロナ対策の休校で起こりうること

新型コロナの対策で日本中の小中高校が休校となりました。国の方針であり、感染防止ということで仕方ないという気持ちもありましが、保護者の方、先生たちは仕事の調整や子どもの家庭での過ごし方など心配はつきないと思います。心配のひとつに、ネットやゲームにはまりすぎないかということがあると思います。


ゲーム・ネット依存への予防策はあります。ネットやゲーム依存の予防を知っておくことと、それを日々実行しておくことが、本当の予防になります。つまり、知っておくだけではダメ。些細な予防方法ですが、大切です。些細なことだからしないという親が多いです。だけど数か月後には子どものゲームやネットに関する行動に大きな差がつきます。以下が子どものネット・ゲーム依存の予防方法です。


ゲーム・メディアを与えない

これができれば一番いいですね。幼児期であると、一切与えないことは可能ですが、小学生以上だと困難かもしれません。でも、与えていない方がネット・ゲーム依存にはならないですよね。

ルールを決める

ルールは様々なものがあります。ゲームの時間、スマホの使用時間、使えるアプリなど。でも、ルールはネットやゲームに関するものではなく、それ以外の活動のルールを決めた方がいいと思います。例えば、「手伝いをする」「7時には起きる」「靴はそろえる」「計算ドリルと1ページする」などです。他のことのルールを決めることで、日常に他の活動を取り入れることができます。

メディアの管理は大人

幼児期、小学校低学年は大人が管理するといいです。大人がお金をだして購入したものですし、子どもが自由に使えること自体が問題。管理できる子どもならいいですが、出来ない子どももいます。管理をどうするかも考えましょう。

利用目的を明確にしておく

ゲームやネットの使用をダラダラしてしまう大人もいますよね。理由は利用目的を明確に把握していないからです。例えば、google mapで行先を探すとき、行先が分かったり、実際に到着するとgoogle mapは終了させます。目的をはっきりさせておくと、終了しやすくなります。「ゲームは気晴らし」「Twitterは情報収集」「youtubeは好きな動画をみるためだから遊び」などです。何のために使用するかの利用目的を明確にしましょう。

他の活動を増やす

他の活動を増やすことは、ものすごく大切です。なぜかというと、他の活動を増やすと、自然とその他の活動時間は減ります。つまり、ゲーム、ネットの時間の減る可能性は高いです。実際にあるスポーツにはまり、ゲームの時間の減った子どももいます。バイトをやりはじめて、タブレットの時間の減った子どももいます。他の活動に誘うこと、提供することはすごく大切です。実際、多くの子どもの余暇活動はとても少ないです。

ゲーム、ネット環境はリビングのみとする

つまり、親の前でしか使用できないようにするということです。みんなの前で使用すると、やりすぎることは減ります。観察者効果というやつで、観察者がいると多少、わきまえた行動となります。ただこれも、ゲームやネットの導入初期に取り決めをしておく方が効果的です。途中からであると「なんで今更、リビングで?」と不満を持たれます。

ご褒美として使用する

「~したらゲームよ」という取り決めは大人も子供も明確で取り組みやすいです。ただ、大人は「~したら」というところのハードルが高くなりがちです。お子さんによってはハードルを下げてあげましょう。例えば「宿題を全部したらゲームしていいよ」というルールで、全くできない場合、「漢字ドリル1ページしたらゲームしていいよ」などです。まずは、「~したら・・・できるよ」ということを体験することからです。



ネットやゲームの管理はガチガチにしてもうまくいかないですし、かといって、野放しで自由に使い放題であると「やりっぱなし」となります。柔軟に子どもと会話をしながら、他の活動を取り入れながらゲームの使い方を考えましょう。お子さんの中にはかまってもらいたい子どももいます。十分にかかわっておくことが大切になります。



なるさ 療育学習室

子育て相談、療育に関する相談室です。応用行動分析(ABA)という科学的視点から臨床心理士がお子さんの学習と成長を促します。

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