不登校についての考え方に「原因論」があります。
友達からいじめられた、先生に叱られた、学校の勉強が嫌でストレスとなった。それにより登校ができていないという考え方です。
分かりやすく言うと、過去のきっかけで、登校ができていないということです。
原因論は、子どもの感情、考えを理解することに役立ちます。ただ、過去は変えることができないため、原因論だけであると対応が困難になります。
原因論については下記に記載しています。
不登校を考えるとき、今現在の状況は何により維持をされているかを考えることが必要です。つまり、維持要因を考えることです。個人的には「てんびんの法則」で考えることは維持要因を考えるのに分かりやすいです。
右は家庭での好きなこと嫌いなことです。左は学校での好きなこと、嫌いなことです。ちなみひ「+」は好きなこと、「-」は嫌いなことです。
このようにみると、どっちにどれだけ好きなものがあり、どれだけ嫌いなものがあるかが明確です。
登校を促す場合、学校での嫌いなことを減らし、好きなものを増やすことがポイントになります。苦手な友だちから距離をおける環境にする、仲良くあそべる友達と近い席にするなどです。
そして、家庭では日中、好きなものをできるだけ減らす対応となります。ゲーム、マンガの日中の使用を控えるなどです。
「てんびんの法則」で考えると、具体的で現実的な対応になります。
ただ、子どもとは共感的に話し合いながら、支援することが前提です。
基本はよいところを褒めながら「てんびんの法則」を使うことだと思います。
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