誤学習の困った行動への対応①

困った行動のタイプは未学習タイプと誤学習タイプがあります。

以下に記載しています。



誤学習への対応①は環境調整や事前の工夫をすることになります。

誤学習の困った行動でまずすることは、環境調整や事前の工夫です。

環境調整

環境調整でよく使用されるのは、物理的な調整です。部屋から出ようとする乳幼児さんへの対応は、鍵をかけておくなどです。
また、指すいや爪かみなどに絆創膏や手袋ゆするなども、環境調整のひとつともいえます。問題行動がおきないようか環境づくりをすることです。

確率操作

確率操作という言葉が難しく感じますが、他の言葉にすると、「行動が起こりやすくする」、または、「行動が起こりにくくする」ということです。
給食前の四時間目にお腹がすいて泣き叫ぶ場合、お腹を空かせないように事前に休憩時間に食べるなどです。
療育でお菓子を強化子(ご褒美)として使用する時、その強化子を家庭で使わないようにしてもらうこともあります。そうすると、そのお菓子がより魅力的になり、療育の時、適切な行動が増えます。

ルール説明、予告

誤学習でのルール説明や予告は、強化子とセットにすることになります。
「~せずに…したら強化子よ」という予告になります。
例えば、「ゲームのせずに、先に宿題したら五円よ」「おしゃべりせずに、食事できたらデザートよ」などです。



誤学習の困った行動への対応はまず、事前の環境調整や工夫が第一選択になります。
困った行動が起こった後ではなく、困った行動の前に注目すると対応しやすくなります。




なるさ 療育学習室

子育て相談、療育に関する相談室です。応用行動分析(ABA)という科学的視点から臨床心理士がお子さんの学習と成長を促します。

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