子どものケンカの対応って本当に難しいです。
色々な相談を受けていて、一番対応に悩むところであり、最後まで解決しにくいところでもあると思います。
争いごとは人間が二人以上いれば起きることです。
仕方ないといえば仕方ないです。
ただ、それを解決できないことが困りますよね。
ケンカも解決できればいいわけですが、子どもどうしだとなかなかそうはいきません。
ケンカで暴力などをして危険を伴っている場合はすぐにとめないといけません。しかし、ケンカは暴力を使わず、怒鳴らず冷静に対応することが基本です。
ケンカですべきではないこと
1.ケンカを競争とみなして勝者と敗者に分ける
既述したように複数の人間がいると争いは避けることができません。「~ちゃんは我慢してえらいね」「~ちゃんは悪い子ね」となると勝者と敗者になることだけ学び、問題への解決方法を学べません。悪者をつくる、敗者をみつけることがケンカの対応ではないです。ケンカをすることは折り合いをつける、問題を解決する、自分の感情と相手の感情を察知することを学べるチャンスでもあります。
2.親が中心になってすべて解決する
子どものケンカになると心配になることもあります。子どもにケンカの解決はできない、誰かが不利になるかもと考えてしまいがちです。親が中心になると説教や過剰な仲裁になります。そして、親の判断でどのようにするか決めてしまい、子供の感情や考えを置いてきぼりにしてしまいがちです。親は中心ではなく黒子となって、子供の発言をアシストしたり導くような声かけが必要になります。
3.動揺をみせる・焦ってしまう
ケンカが勃発すると「またか!」「危険だ!」となり、動揺しすぐに大声で仲裁したり、叱ることもあるかもしれません。親がエスカレートするとケンカもエスカレートする場合もあります。また、強い制裁は子どもの意見や気持ちを無視してしまうことになります。動揺しておろおろしてしまうと、子どもはそこに付け入ってしまうかもしれません。焦らず、動揺をみせず、どしっとしていることです。ケンカが起こっても落ち着て歩いて近づいて子どもの様子をみて、必要な仲介をしましょう。
ケンカをなくそうとすることは難しいです。ケンカの起こった時、冷静な対応が必要になります。もちろん、ケガのしそうな場合は強くとめることも必要な場合もあります。ただ、そうではないことも多いはずです。「競争とみなさない」「親が中心にならない」「焦らない・動揺しない」を意識してみるといいと思います。
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