子どもに「ダメ」と言わない方法

子どもに「ダメ」と連発してしまうことは日常茶飯事という人もいると思います。

「ダメ」という言葉のデメリットは以下の2点です。

・子どもの意見を批判しているため意見や主張が弱くなる
・行動を教えていないため適切な行動が身につかない
・「ダメ」になれて、いざというときに効果がなくなる

「ダメ」ということを替わりに違う言葉を使いましょう。

日常で「ダメ」を減らして以下の言葉を使うと子どもとの関係も上手くいったり、困った行動への対応も上達します。


① 「ちょっとまって、考えさせてね」

家事で忙しい中、急に子どもが「お母さん、今日公園行ってもいい?」と尋ねられて、すぐに「ダメよ」といってしまいました。子どもは「なんで?」「行ってもいいじゃん」などと訴えます。外は晴れていて、休日です。すぐに「ダメ」と言わず、「ちょっと待ってね。考えさせて」と伝えてみましょう。子どもは自分の意見を検討してもらえるとも感じます。そして、どのように対応するかベストな方法を検討しましょう。


② 「分かったよ。でも後でね」

おやつの時間ではないのに「チョコ食べていい?」と子どもが聞いてきました。今は食べてほしくありません。そんなとき「今はダメよ」と言わずに「分かったよ。後でね」と伝えましょう。結局は食べてもいいものであれば、「後で」という言葉で「ダメ」という言葉を使わないですみます。そして、「後でね」はちょっとの我慢をみにつけさせる言葉です。1分後におやつにしてもOKです。ちょっとの先延ばしを続けると大きな我慢の力になります。


③ 「どうしてかしたいか教えて」

12歳の子どもが宿題をまだ済ませてなく、「お母さんテレビみせて」と言ってきました。そんなときは「どうしてみたいのか教えて」と聞いてみましょう。理由を尋ねることによって、子どもは「お母さんはやりたいことに興味をしめしてくれる」と考えます。そして、親子で話し合うきっかけをつくることができます。「ダメ」ではなくて、話し合いでお互いにどうするかを決めていくことにつながります。


「ダメ」というのは簡単ですが、子どもの行動に変化は起こせません。それよりも変化を起こすことのできる言葉に変換してみましょう。



なるさ 療育学習室

子育て相談、療育に関する相談室です。応用行動分析(ABA)という科学的視点から臨床心理士がお子さんの学習と成長を促します。

0コメント

  • 1000 / 1000