びほく発達障がい応援会議振り返り

11月8日「びほく発達障がい応援会議」を開催しました。

80名の県内外の方が参加してくださいました。

今回、テーマは「見通しをもつ」ということで、幼稚園教諭である谷口先生、フリースクール運営されている竹内先生、広島市育成会の善川先生に講義していただきました。


開催のきっかけと開催までの経緯

開催しようと考えていたのは、実は今年の2月頃からです。「~専門家会議」というのがあります。専門家たちが集まりいろいろ議論するわけですが、支援される側の立場の会議や当事者のご家族が参加しやすい会議や研修をしたいと常日頃考えていました。そして、月日は過ぎていき、その中で何人かの保護者さんから「将来が不安」「どうなるんだろう」「見通しがもてない」という声をききました。保護者さんに「見通しをもつ」ということで、研修をしようと思い、そして、様々な視点が必要と考え、発達障害にかかわられている実務をされている方に講師をおねがいしました。

講師の方に9月20日に連絡をとり、9月21日にはチラシを作成し、9月25日にはチラシを配布始めました。あまりにも急すぎて、ポップなチラシにしてしまってました。



講義について回想

講師の方の活動されている領域は異なっても子どもにかかわる視点の共通されているところは多くあるなと感じました。

そのひとつが、「その子のすぐに変えられない特徴を頑張らせて変えようとしない」ということかと感がました。

感覚過敏、こだわり、注意散漫などの特徴をすぐに変えようとするよりも、周囲が理解して環境を調整すること、その中でできることを増やすことであることだと考えました。

当たり前の支援だと思われますが、実はこれがなかなかできないことが多いです。

理由は、周囲と比較してしまうからです。

周囲と比較すると、その子のできない部分を変えようとします。

そうではなくて、できないことを認める、周囲の理解を得るということがまず大切だと改めて感じました。


シンポジウムの回想

シンポジウムでは「大人になるまでしておきたいこと」というテーマで意見交換をしていただきました。

多くのスキルを学ばせることも大切ですが、今、幼児期や学童期にしておくこととして、お母さんや本人が助けを求められる資源、お母さん、保護者さんたちが相談できる場所を確保しておくこと、そして同じような境遇の仲間をみつけておくことはすごく将来の助けになるということを学びました。つまり、一人で抱え込まないということです。

抱え込まないことはすごく大切で、抱え込みすぎるとつらくなります。でも、抱えないといけない。中間が難しいですよね。中間が難しいから必ず相談できる人を持つことかと思います。その相談できる人は1人ではなく複数がいいと思いました。色々な意見をもらえます。もちろん意見が様々で迷うこともあるかもしれませ。でも、そんな中でこそ相談することで解決して前進できるのできると、今回のシンポジウムで考えました。


会議が終わって

今回、これだけのたくさんの方に参加していただきとてもありがたく感じます。

そして、急なお願いに応えて下さった講師さんたち、お手伝いいただいた方に感謝です。

今回の講義とシンポジウムで発達障がいのお子さん、グレーのお子さんへの支援の考えは様々で多面的であると感じました。いただいたアンケートの感想や参加された方たちと話していて特に感じました。

多面的であることは多くの価値観があり、そしてそれをこれからも尊重し合うことでよりよい発達障害支援につながるのかと考えています。

来年度、可能であればまた開催します。


なるさ 療育学習室

子育て相談、療育に関する相談室です。応用行動分析(ABA)という科学的視点から臨床心理士がお子さんの学習と成長を促します。

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