先日、ゲームへ依存しているお子さんへの対応方法の研修をさせていただく機会がありました。
質問もたくさんいただき、多くのご家庭でゲーム、スマホ、タブレットなどのはまりすぎに悩まれているお母さんが多いことを実感しました。
しかし、一方で、まだあまり対応のポイントも知られていないこともあることと、教育現場、福祉現場などでも支援者が十分理解できていないということも痛感しました。
私自身も試行錯誤で保護者の方の相談を受けて、一緒に工夫しながらお子さんへの支援をしている最中です。
今回、研修でお話し、理解しやすかったと言っていただけた、ゲームへはまりすぎのお子さんへの声かけのコツをまとめました。
ゲームにはまっているお子さんにはルールを一方的に作るだけでは効果はありません。お互いなっとくできる対話を通して、ゲームの使用方法を考える事が大切になります。
1.アイ・メッセージを使う
アイメッセージとは「私は~よ」といように、「私」を主語にして伝える文章です。例えば「ゲームより先に宿題しなさい」というよりも、「お母さんは(私は)、ゲームよりもさきに宿題するといいと思うよ」どいうように使います。「アイ・メッセージ」を使うことで、少し柔らかく感じます。助言や伝えたいことにアイ・メッセージを取り入れると、コミュニケーションが少しスムーズになります。
2.助言は「~してみたらどう?」
助言や提案する時、アイメッセージとともに「~してみたら?」という疑問文を使うと、子どもが返答しやすくなります。「お母さんは、先に宿題してみた方がいいと思うけど、どう?」「お母さん、タブレット使う時間が少し長いと思うけど、少し離れてみる時間つくるのはどう?」というように使います。「どう?」と聞かれると、相手は答えざる得なく感じて、何かしら反応しやすくなります。それが、もしかしたら、反抗的な態度かもしれません。しかし、反応が返ってくることはやりとりができていることです。そして、反抗的な反応の場合は、また違う言葉を投げかけてみて、様子をみましょう。
3.興味を示す
声をかけても反抗したり、拒否的な態度のお子さんに対して、まず、お子さんの興味のあることについての話をしてみましょう。ゲームにはまっているお子さんの中には、ゲーム以外のことに興味を示さない場合もあります。まずは、会話を構築するために、子どもが興味を持っているゲームに興味を示しましょう。「そのゲーム面白そうだね」「お母さんも少し気晴らしにゲームしてみたいんだけど、オススメない?」などと声をかけてみましょう。普段、自分のしていることに興味をしめさなかった親がそのような声かけをしてくれると、子どもは少しびっくりするかもしれませんが、話を少ししてくれるはずです。
ゲームやネットにはまっているお子さんに対して、一方的なルールのおしつけでは上手くいきません。子どもが反抗したり、親子関係が悪くなります。上手な対話のコツをつかって、お子さんと話し合いながらゲームやネットの使い方をきめていくことが、将来、ゲームやネットの適切な使用につながります。
一喜一憂せず、少し長い目でみて、そして周囲の人に相談しながらお子さんとかかわっていきましょう。
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