モチベーションを左右する確立操作

毎日、大好きなお菓子ばかり食べていると、飽きてきませんか?そうすると、そのお菓子を食べることが減ってきます。この他、次のようなことを経験したことはあると思います。


・暑い日に汗をかいてのどが渇き、炭酸のジュースを飲む

・遠距離恋愛で、彼女/彼氏にずっと会っていなかったが、久しぶりに会うと優しく話せる

・珍しいお菓子をみつけて毎日食べていたが、だんだん飽きて買わなくなる

・同じ作者の本ばかりを買って読むが、飽きてきて、他の作者の本を購入する


これらは、「やりすぎて行動しなくなる」「やらなさすぎて行動してしまう」ということです。


・暑い日に汗をかいてのどが渇き、炭酸のジュースを飲む

⇒飲まなすぎて、そして発汗するため、ジュースを欲する

・遠距離恋愛で、彼女/彼氏にずっと会っていなかったが、久しぶりに会うと優しく話せる

⇒会わなすぎて、恋人を思う気持ちが高まる

・珍しいお菓子をみつけて気に入って、毎日食べていたが、だんだん飽きて買わなくなる

⇒お菓子を食べ過ぎて、そのお菓子を買うことをやめる。

・同じ作者の本ばかりを買って読むが、飽きてきて、他の作者の本を購入する。

⇒同じ作者ばかり読み過ぎて、その作者の本を読むのをやめる。


このようにモチベーションを操作することを確立操作といいます。確率操作はご褒美を操作して、モチベーションを上げたり下げたりすることが可能になります。確率操作は子どもの行動を増やしたいとき、減らしたいときに使うことができ、問題行動の対応でもとても役立ちます。


・授業中、よく歩いてしまう児童に対して、授業前、しっかりと体を動かしておいて、授業を開始することで、立ち歩きが減る。

・学校の給食前、お腹がすいてイライラして奇声をあげる生徒に対して、休憩時間に軽食をとらせて、奇声を減らす。

・普段、大好きなお菓子をあげているが、宿題をスムーズにしてほしいため、大好きなお菓子は日常にあげず、宿題ができてからあげるということとした。


確率操作は事前に問題行動を予防できることと、活用しやすいテクニックです。

なるさ 療育学習室

子育て相談、療育に関する相談室です。応用行動分析(ABA)という科学的視点から臨床心理士がお子さんの学習と成長を促します。

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