発達障害のお子さんの学校選び


就学前、発達障害のお子さんにとって、学校をどのようにするか迷いますね。更に、第一子であると、なおさら学校の状況は分からず、何からしていいのかフリーズしている状態になってしまいます。

今回、支援学級と普通学級、特別支援学校のメリット・デメリットをまとめました。


普通学級

メリット

・通常の学校教育を受けることが可能。進捗も通常通りで、他のお子さんと同じようにまなぐことが可能です。

・多くの子どもと、毎日接することができ、モデルとなる人が身近います。そのため、他の子どもから適切な振る舞いを学ぶ機会が増えます。

デメリット

・授業/学習面での環境が個々に合わないことがあります。45分の着席が苦手なお子さんにとっては苦痛で学習が集中出来ないでしょう。集団の中で指示の理解が困難な場合、授業や活動についていくことが難しくなります。

・様々な生徒がいることと、先生の目が届かないため、対人関係でトラブルになることが心配となります。休憩時間は先生がいないことがほとんどです。トラブルを上手に対処できないとクラスが嫌になることもあります。


支援学級

メリット

・個々に合わせて学習を進められます。苦手な分野を丁寧に教えてもらえたり、通常の授業に追いつかない場合、進捗を合わせてもらいやすいです。

・普通学級の子どもと接する機会があります。算数、国語以外の授業は、普通級の生徒と授業を受けることが多いです。そのため、他の生徒から学ぶ機会も増えます。

デメリット

・モデルとなる生徒が少ないです。そのため、他の生徒から学ぶ機会は減ります。

・カリキュラムが普通学級と比較するとゆっくりとなることが多く、学習の進捗は普通級の生徒よりおくれる場合があります。


特別支援学校

メリット

・支援学級同様に個々に合わせて学習を進められます。教材なども工夫されますし、ストレスも減ります。

・先生の人数が多く、手厚いサポートを受けられます。困難な場面に出会ったりすると、すぐにサポートしてもらいやすいです。子どもの安心にもつながります。

デメリット

・モデルとなる生徒が少ないです。そのため、他の生徒から学ぶ機会は減ります。また、支援学級とは異なり、普通学級の生徒と交流する時間はほぼないと言ってもいいでしょう。

・カリキュラムがゆっくりです。学習の進捗は普通級の生徒よりおくれる場合があります。また、学習よりも作業等の活動が中心になり、学習面に関して十分に学べないこともあります。


学校選択は学習面、対人関係のことを考えるようになります。学習する環境、先生の人数、生徒の数など様々なことを考えることになります。総合的に考えて判断すすようになります。個人的な意見では言えば、本当にお子さんの特徴や能力によります。

ただ、これも個人的ですが、まずは話し合うことができて、柔軟に対応してもらえる学校が言いように思います。

また、発達障害や知的障害にかかわらず、学習面も配慮して伸ばしていくという意欲のみられる学校がいいです。多くの場合、「~障害だから仕方ないよね」と思われて、学習を進めていない場合もあります。そうなると、小学校入学後の6年間を無駄に過ごすことにもなりかねません。事前によくご家族で検討して学校の先生と話し合っておくことが大切です。







なるさ 療育学習室

子育て相談、療育に関する相談室です。応用行動分析(ABA)という科学的視点から臨床心理士がお子さんの学習と成長を促します。

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