応用行動分析の誤解への説明(私論)

応用行動分析の考えを中心に臨床をしている立場として、応用行動分析が誤解される理由(私論)を書きました。誤解される理由を書いたからには、誤解に対しての説明も必要と思って自分なりにまとめた反証です。面倒ですが、以下は応用行動分析が誤解される理由の記事です。

シンプルすぎて分かったつもりになる⇒だから汎用性がある

ABAの理論ってすごくシンプルです。刺激⇒行動⇒結果。すべてこれで説明しようとします。できるとされています。シンプルだから、面白みのない印象は受けると思います。でも、シンプル・イズ・ベスト。シンプルがゆえに汎用性は高く、誰にでも当てはまるから、使いやすいです。

用語が難しい⇒でも、用語を使えたら専門家っぽくなりかっこよく見える

ABAの用語は意外と難しいです。随伴、強化、他行動分化強化、プレマックの離村などなど。漢字も多いです。でも、理解して使えるとかっこよく、専門家っぽくみえるはず。例えば「ここは強化ですね」「連続強化の方法でやりましょう」など使うと、ちょっと専門家っぽくないですか。そのほか、利点として共通言語として保護者とこれらの用語を使うと、対応でも共通イメージを持ちやすいです。

実践している支援者はまだまだ少ない⇒でも、これから増えるはず!少ないからやりがいはある!

大学などにはABAを研究されている先生はたくさんいらっしゃるようですが、ABAを使う支援者が少ないです。少ないからやりがいはあると思うしかないです。ただ、実際に風当たりは強いこともあります。そんなシンプルなことで効果あるのみたいな感じで思われることも。でも、効果あるものは効果あるから、自信をもってやるしかない!


「人は動物と同じではない!」と言われる⇒けど、人間も動物で食べるし、寝るし、お金は好き

ABAとは異なる領域の方やほかの療育者より「人間は動物と同じではないし」とこの言葉は実際に言われたことがあります。また、ご褒美に「食べ物でつるなんて」と言われることも。でも、人間も食べるために働くし、おいしいものは好きだし、動物のように寝るし、お金は好きだし。物で動かされることは日常茶飯事です。人間と動物の大きな違いは賞賛・注目が大きなご褒美になること。でも、食べ物、お金ももちろんご褒美になります。


以上が応用行動分析が誤解される理由への納得してもらう説明です。納得できるかはわかりませんが、自分自身は納得しているので、こんな形でまとめました。


なるさ 療育学習室

子育て相談、療育に関する相談室です。応用行動分析(ABA)という科学的視点から臨床心理士がお子さんの学習と成長を促します。

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