子育ての怒りのコントロール

ペアレントトレーニングや保護者さんとの相談の中で、「どのように感情をコントロールすればよいですか?」という質問がでることが頻繁にあります。

 子どもに対してイライラすること、子どもに当たるとことで悪循環ということは分かるけ、どうすればいいのかということとなります。

子どものことでイライラした時の、感情のコントロールのいくつか私自身がしていることです。

 

①「脳のフタがはずれた!」と考える

人間の脳の表面は大脳といいます。大脳の下には感情が生まれる部分があります。大脳は人間の理性を作る部分で、感情のコントロールも影響します。つまりイライラなどのフタをしています。イライラしたら、「大脳が機能していない」「脳のフタがはずれた」と考えます。そうすると少し冷静になれます。フタを戻そうと少し対策を考えることができて冷静になります。

 

②何も言わずに待つ

イライラすると「なんでこんなことするの!」「もーいつも言ってるでしょ」「お母さん知らない!」などとバンバン言葉がでてきます。攻撃的な発言をするほど人間は興奮します。まずは、何も言わずにおく。つまり黙る。そのかわり、子どもの行動を観察したり、次の対応方法を頭の中で考えるなどします。時には、別のことをすることもあります。例えば、スマホを見る、雑誌を見る、料理に集中するなどです。無言になるということです。

 

③勝負せず、してほしいことにフォーカスする

子どもと言い合いをすると、どっちが言い負かすかということばかり目が向きます。言い合いに焦点を当てるわけではなく、子どものしてほしいことに焦点を当てましょう。

例えば、子どもに「お風呂入るよ」というと、なかなか来ません。そこで、先に入ると「もー一緒に入りたかったの!」泣きながら駄々をこね始めます。そこで「さっきお母さんが言ったでしょ」というと、子どもは「だって、一緒に入りたいもん。テレビあるもん」などと言い始め大泣きです。お母さんは「何回も言ったでしょ。はやくしなさい」というと、ワーワー更に泣き始めます。

言い合いの勝ち負けではなく、してほしいことに焦点を当てましょう。②のように少し黙っておいて落ち着いたら「こっちおいで」などと声をかけるなどです。 


①~③までは、個人的に家庭でいつも実践していることです。

妻より、子どもと接することが少ないため、少し落ち着いて対応できている面もあるのかもしれません。

ただ、少しでも「脳のフタをはずさない」ということを心がけることは、子育てで大事になると思います。

ちなみに、子どもの脳のフタはすぐにはずれます。

子どもと大人の脳のふたがはずれると、ただの感情と感情のぶつかり合い。

「脳のフタ」をコントロールすることがポイントです。

 

なるさ 療育学習室

子育て相談、療育に関する相談室です。応用行動分析(ABA)という科学的視点から臨床心理士がお子さんの学習と成長を促します。

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