療育・子育てで大切な2つのこと


療育をしている上で大切なキーワードが2つあります。ABAの療育をしているのですが、ABAだから大切にしているというわけではなく、支援している上で大切にしているキーワードです。


1.Motivation(モチベーション)

Motivationとは「動機、やる気」という意味です。モチベーションが高まると学びたい、習得したいという気持ちが高まり、子どものスキル獲得も効率よくなります。子どもの「~したい」という意欲を引き出しながら療育を行うことです。療育は強制労働ではなく、意欲的に行うことに意味があります。そのため、子どものモチベーションをアップし、それを維持することはセラピーの中核的なキーワードになります。


2.Quality of Life(人生の質)

Quality of Lifeは「人生の質」や「生活の質」と訳されます。人生における満足度ともいえます。療育や子育てをしていて、子どもとの対応に行き詰まっていること、子どものスキルが向上しなくて悩むこともあります。多くのことばが話せるようになること、足し算引き算ができるようになること、絵カードの理解ができるようになることなどは大切なスキルかもしれません。でも、それは目先の大人にとっての満足だけのこともあります。療育や子育てにつらさや、行き詰まりを感じたとき「どうして療育をするのか?」「この子の幸せな人生とは?」「どんな人生を歩んでほしい?」と考えてみると療育をする原点に立ち返ることができます。


MotivationとQuality of Lifeというキーワードは療育や子育てに有効です。テクニックではないですが、子どもとかかわるときの自分の方向性を示してくれます。この2つのキーワードを頭の片隅に入れておくことで子どもへのかかわりに変化がでてくると思います。

なるさ 療育学習室

子育て相談、療育に関する相談室です。応用行動分析(ABA)という科学的視点から臨床心理士がお子さんの学習と成長を促します。

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