【ペアトレの効果】臨床心理士が実践しての思うこと

ペアレント・トレーニングとはどんなものかの個人的な思うことを記載しています。

療育者や臨床心理士としてペアトレを実施することがあります。また、実際に自分の家の子育てでペアトレのテクニックを使用することがあります。

ペアトレを実際に実施してみての感想や個人的に考えるペアトレの効果を書いてみました。

ペアトレって?

ペアレント・トレーニング(ペアトレ)とは子どもの行動の意味、ほめ方、伝え方、困った行動への対応を学びながら実践するプログラムです。

ペアトレについての紹介は以下の動画で紹介しているので是非ご覧頂けたらと思います。

個人的なペアトレの体験

私自身、実際の保護者の方にペアトレの方法を伝えるだけでなく、子育てや療育などでペアトレのテクニックを使います。

私自身、元来子どもとのかかわりが下手です。

以前は成人の精神科病院や心療内科、高校生のカウンセリングをしていました。

そして、現在、いろいろと縁があり、子どもたちへの支援をしています。

最初、どうすればいいのか全く分かりませんでした。

楽しく遊ぶ、上手そうな人のまねをしてみる、ほめてみる、注意してみる・・・

とても試行錯誤で色々な本を読みあさりました。

自信もなかったのでしょう。

でも、どんな本を読んでもなかなか「こうだ!」というものがありませでした。

ただ、ペアトレを学んで実践するうちに子どもへのかかわりが少し自信のもてるようになりました。


ペアトレの効果

ペアトレを実践することで以下のような効果があります。

1:子育てテクニックだけでなく工夫上手になる
2:子育てにおいて自分の感情のコントロールも可能になる

ペアトレのテクニックを自分なりに使ってみる中で、テクニックの習得はもちろんですが工夫する力がつきます。また、子育てにおいて自分自身の感情コントロールができるようになります。イライラする場面でも冷静に対応ができるようになります。


1:子育てテクニックだけでなく工夫上手になる

テクニックは伝え方だったり、どのようにほめるか、注目を与えるか、ご褒美を使うかなどです。

かかわり方を知ることができることは子育てに役立ちます。

そして、実際に実践しながら相談ができるので自己流になりません。

実践していて、子どもへの対応を体験的に学べるので習得しやすいです。

また、ペアトレはマニュアルのようなイメージですが、実はそうではなくて、マニュアルを学びそれを実践・相談していくことで、工夫する方法も学べます。

ペアトレを終了して実践しているうちに工夫する力もついてきます。


2:感情のコントロール

テクニックを学べることがすごくメリットに見えます

また、実際に実践してみていくと、自分の感情のコントロールできるようになります。

自分の感情コントロールというか、自分の感情に振り回されずに子どもへの対応ができるようになります。

ペアトレでは「子どもが困った行動をすると、こうする」などということをします。そのときに、イライラする感情もうまれても、自分の感情をまずは置いておく必要があります。ペアトレのテクニックを実践していると、まず感情を置いておいて、子どもとかかわることができるようになります。

感情を置いて子どもをかかわることは難しいと思われますが、必ず取り組んでいるとできるようになります。そうするとより子どもの困った行動への上手く対応できるようになります。

イライラして子どもに強く当たることも減って、些細なことで叱らなくなります。

ペアトレに興味のある方は本などもあるので実践してみてください。

ペアトレは万能ではないかもしれませんが、子育てによりよい方向性を示してくれると思います。



なるさ 療育学習室

子育て相談、療育に関する相談室です。応用行動分析(ABA)という科学的視点から臨床心理士がお子さんの学習と成長を促します。

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