子育てで不公平感を軽減する方法

子育てをしていて、兄弟間、親子間で不公平感がでることがあります。不公平感とは「不平等な扱いを受けているように感じること」です。大人は平等にしているつもりでも、子どもにとっては不公平感を抱くこともたくさんあります。


例えば、

・弟はテレビを見ているのに、お兄ちゃんは勉強しないといけないことを言われる

・お父さんはいただきますをしないけど、子どもはいただきますをしないと注意される

・靴をそろえろとお母さんは言うけど、おばあちゃんは言わない

・帰宅しておやつが先か宿題が先かでいつも子どもともめる


このような時、不公平感を子供は感じています。「なんでオレだけ言われるの?」「お父さんだけずるい」「弟だけひいきされる」というような考えも生まれてきて、イライラすることも増えます。

また、お母さんからしたら「なんでお兄ちゃんなのにしてくれないの?」「またわがまま言って」などと感じてしまいます。


明確にルールを決めると不公平感はなくなる

不公平に感じやすくなるのは、ルールが明確ではないからです。明確にルールを決めておくことで、「~しなければいけない」「~することになっている」と考えて行動しやすくンばります。そのルールの作り方は簡単です。


ルールの作り方と実施方法

・当たり前のことをルールにする

ルールは頑張って作らなくても大丈夫です。当たり前と思えることを取り入れましょう。「靴をそろえる」「おはようと言う」「座って食べる」などで十分です。


・守れていれば褒める

ルールを設定しても褒めていないと、子どもはルールを守らなくなります。ルールを守れている時をしっかりと褒めましょう。


・子どものできないことはルールに取り入れない

子どもが全くできないことを取り入れてしまうと、子どもとのバトルになります。手先が不器用で食事をこぼしてしまう子どもに、「こぼさずに食べる」は難しいはずです。まずは、できていること、取り組みやすいことをルールにしましょう。


・大人も必ず守る

ルールを決めると大人も守ることが原則です。「食事中テレビをつけない」というルールにすると大人も守ります。もちろん、スマホもやめましょう。


ルールを設定することで子どもの不公平感はなくなります。そして、大人も褒めることも増えます。まずは、家庭でルールを決めて一緒に取り組むことから始めると子育ても変わってきます。

なるさ 療育学習室

子育て相談、療育に関する相談室です。応用行動分析(ABA)という科学的視点から臨床心理士がお子さんの学習と成長を促します。

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