応用行動分析という視点で療育や保護者相談では大切にしています。応用行動分析って?と思われる方が多いと思います。
応用行動分析よりもABAと言う呼び方がよく耳にされるかもしれません。
応用行動分析では、図にありような三つのボックスで行動を考えます。
きっかけ→行動→結果
ここに状況、行動を当てはめて、対応を考えます。このボックスで考えることができるようになると、子供への対応ガみえてきます。
例えば、
学校でタロウ君が物を投げる日が増えてきました。先生はお母さんに「何かストレスですかね?」と尋ねて、お母さんは「トイレットトレーニングを始めてストレスかもしれません」と話しました。
この話の内容と方向性から問題行動への対応は分かりません。
真ん中のボックスに行動をひとつ入れて、そして行動の前後の出来事を考えていきます。
タロウ君の例で考えると
「授業中、鉛筆が目につく」⇒「鉛筆を投げる」⇒「授業が中断」
というようなことが観察されました。
つまり「授業を中断させたいから、目の前にある、鉛筆を投げる」といえます。
ボックスで考える利点は、客観性を保つためだと考えています。
文章で考えると、様々な推測をする人が出やすくなります。
例えば「ストレスがたまり、イライラして物を投げる」などです。
ストレス論で終止符を打つことになります。
そして、随伴性を考える上で、行動の前と後ろは、「直前」「直後」を観察することがポイントです。
この3つのボックスで人間の行動を考えていくことで、対応方法は考えやすくなります。
三つのボックスでみていくには、練習が必要です。
日頃から子どもを観て考える習慣で身につきます。
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